サッカー戦術の世界トップチームが採用する5つのスタイル

サッカーは11人で行うチームスポーツであり、個人技だけでなく、チームとしてどのような戦術を用いるかということも、勝敗を大きく左右します。

サッカーの戦術には様々な種類がありますが、ここでは世界トップレベルのチームが採用する5つのスタイルについて紹介します。

目次

ポゼッション×ハイプレス

ポゼッション×ハイプレスとは、攻撃時はしっかりとボールを保持し、ボールを奪われたら即時奪回を目指す戦術です。

これにより、長い時間ボールを保持できるので、試合の主導権を握ることができます。

この戦術を採用するチームには、足元の技術とパスの能力が高い選手が揃っていることが多いです。

この戦術の代表的なチームはバルセロナです。

バルセロナは圧倒的なポゼッションと激しいプレッシングで試合を支配します。

バルセロナのポゼッションサッカーは「ティキ・タカ」と呼ばれ、細かいパスワークで相手の守備にズレを作り出し、その隙をついていきます。

カウンター×リトリート

カウンター×リトリートとは、前線から激しくプレッシャーをかけてボール奪取し、素早くゴールを決めてしまう戦術です。

縦への推進力を重視しているためリスクはありますが、プレスがハマれば幾度となくゴールに迫ることができます。

この戦術を採用するチームには、ロングパスを取るための球際の強さや足の速さ、ボールの落下地点を予測するポジショニングの正確さが求められます。

この戦術の代表的なチームはレアル・マドリードです。

レアル・マドリードは高い位置でボールを奪って素早く攻めるショートカウンターや自陣まで相手を引き込んで一気に攻めるロングカウンターという2種類のカウンターがあります。

アシンメトリー

アシンメトリーとは、左右非対称に配置をすることで、レーンごとに違った攻めや守りを展開する戦術です。

従来のシンメトリー(左右対称)なフォーメーション配置をするのではなく、左右を非対称に配置をすることで、戦術のカスタマイズの幅が広く、相手チームから自チームの戦術を見抜かれにくいというメリットがあります。

しかし、選手の動き方が複雑になるため、選手一人一人の高度な戦術理解が求められます。

この戦術の代表的なチームはアトレティコ・マドリードです。

アトレティコ・マドリードは4-4-2のフォーメーションをベースにしながら、左右のサイドバックやミッドフィールダーのポジションや役割を変えていきます

フォルスナイン

フォルスナインとは、センターフォワード(CF)が最前線にとどまらずに下がってボールを受けることで、相手のディフェンスラインを崩す戦術です。

CFが下がることで、相手のCBも下がるかどうか迷わせることができます。

相手のCBが下がれば、サイドからのクロスや中盤からのロングシュートなどでゴールを狙うことができます。

相手のCBが下がらなければ、CFの背後に空いたスペースに他の選手が走り込んでゴールを狙うことができます。

この戦術を採用するチームには、高いパスセンスと視野を持ったCFや、得点力の高いウイングやミッドフィールダーが必要です。

この戦術の代表的なチームはバイエルン・ミュンヘンです。

バイエルン・ミュンヘンはロベルト・レヴァンドフスキやトーマス・ミュラーなどの選手がフォルスナインの役割を果たします。

ゲーゲンプレッシング

ゲーゲンプレッシングとは、相手にボールを奪われた直後に全員でプレッシャーをかけてボールを奪い返す戦術です。

この戦術は「カウンタープレッシング」とも呼ばれます。この戦術の狙いは、相手が攻撃態勢に移る前にボールを奪って再び攻撃することです。

この戦術を採用するチームには、高い体力と連動性、そして強い意志が必要です。

この戦術の代表的なチームはリヴァプールです。

リヴァプールはジュルゲン・クロップ監督のもとでゲーゲンプレッシングを徹底しています。

まとめ

以上、サッカー戦術の世界トップチームが採用する5つのスタイルについて紹介しました。

これらの戦術は時代や流行によって変化していくものですが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり相手を分析した上で戦術を選択していくことが大切なのです。

今回はここまで!

ではまた👍

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