サッカーは足でボールを扱うスポーツですが、実は口にも関係していることをご存知でしょうか?
最近では、Jリーグや日本代表の選手の中にも、マウスピースを着用してプレーする選手が増えています。
マウスピースは、歯や顎を守るだけでなく、ドリブルやシュートなどのパフォーマンスにも影響を与えると言われています。
では、具体的にどのような効果があるのでしょうか?今回は、サッカーのドリブルにマウスピースが効果的な理由を解説します。
マウスピースとは?
マウスピースとは、歯や顎にフィットするように作られたプラスチック製の装置です。
主に、ボクシングやラグビーなどの接触競技で、歯や顎を怪我から守るために使用されます。
しかし、近年では、サッカーやバスケットボールなどの非接触競技でも、マウスピースを着用する選手が増えています。
その理由は、マウスピースが歯や顎だけでなく、全身のバランスや筋力にも影響を与えるという研究結果が出てきたからです¹²。
マウスピースがドリブルに与える効果
サッカーのドリブルは、足元の技術だけでなく、体全体の動きやバランスも重要です。
特に高速ドリブルでは、ボールタッチの正確性やボールの置き場所、走り方や姿勢などがポイントになります。
ここで、マウスピースが役立つというわけです。マウスピースを着用することで、以下のような効果が期待できます。
顎関節の安定:顎関節は、頭蓋骨と下顎骨をつなぐ関節で、噛む動作や発声などに関わっています。
この関節は非常に複雑で繊細であり、少しでもズレると全身のバランスや姿勢に影響を与えます。
マウスピースは、顎関節を正しい位置に保ち、安定させることで、頭部や首部の筋肉の緊張を緩和し、全身のリラックス効果を高めます 。
これにより、ドリブル時の走り方や姿勢が改善され、ボールコントロールや方向転換もスムーズになります。
咬筋(こうきん)の活性化:咬筋とは、噛む動作に関わる筋肉であり、顎関節から頭部や首部まで広がっています。
この筋肉は、噛む力だけでなく、頭部や首部の安定化や姿勢制御にも重要な役割を果たしています。
マウスピースは、咬筋に適度な刺激を与えることで、筋肉の活性化や血流の改善を促します 。
これにより、ドリブル時の集中力や反応速度が向上し、ボールタッチの正確性やスピードも高まります。
呼吸の改善:呼吸は、酸素の供給や二酸化炭素の排出などに関わる生命維持の基本的な機能です。
呼吸は、鼻や口から空気を吸い込み、肺でガス交換を行い、再び鼻や口から空気を吐き出すというサイクルで行われます。
このサイクルは、顎関節や咬筋の状態に影響されます。
マウスピースは、顎関節や咬筋を安定させることで、呼吸の質や量を改善することができます 。
これにより、ドリブル時の持久力や回復力が向上し、疲労感やストレスも軽減されます。
マウスピースの種類と選び方
マウスピースには大きく分けて3種類あります。
既製品:市販されているマウスピースで、安価で手軽に入手できます。しかし、個人差がある歯や顎に合わせて作られていないため、フィット感や快適性に欠ける場合があります。
セミオーダー:市販されているマウスピースを自分で加工してフィットさせる方法です。熱湯に浸して柔らかくしたマウスピースを歯に噛み付けて形を整えます。既製品よりもフィット感や快適性が高まりますが、加工の仕方によっては品質が低下する場合があります。
フルオーダー:歯科医院などで歯型を取ってオーダーメイドで作成するマウスピースです。個人差に合わせて最適な形や厚みに作られるため、フィット感や快適性が最も高くなります。しかし、費用や時間がかかる場合があります。
≪マウスピースを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。≫
目的:マウスピースは、歯や顎を守るだけでなく、パフォーマンス向上にも役立ちます。しかし、その効果は個人差がありますし、科学的な根拠も十分ではありません 。そのため、マウスピースを着用する目的を明確にしましょう。例えば、「怪我予防」、「パフォーマンス向上」、「プレースタイル」、「コンディション」などです。
サイズ:マウスピースは、歯や顎にぴったりとフィットすることが重要です。サイズが合わないと、不快感や痛みを感じたり、噛み合わせが悪くなったりします。また、マウスピースが外れてしまうと、誤飲や窒息の危険性もあります。そのため、サイズは必ず自分の歯や顎に合わせて選びましょう。既製品やセミオーダーの場合は、試着してみて、フィット感や快適性を確認しましょう。フルオーダーの場合は、歯科医院などで専門的なアドバイスを受けましょう。
素材:マウスピースの素材には、硬質プラスチックやソフトプラスチックなどがあります。硬質プラスチックは、衝撃吸収力が高く、歯や顎を強く守ることができます。しかし、硬すぎると不快感や痛みを感じたり、歯や顎に負担をかけたりする場合があります。ソフトプラスチックは、柔らかくて噛み心地が良く、歯や顎に優しいです。しかし、柔らかすぎると衝撃吸収力が低くなったり、形が変形したりする場合があります。素材は、自分の歯や顎の状態や好みに合わせて選びましょう。
デザイン:マウスピースのデザインには、色や形などがあります。色は、透明や白などのシンプルなものから、赤や青などのカラフルなものまで様々です。形は、上顎だけを覆うシングルタイプや上下顎を覆うダブルタイプなどがあります。デザインは、自分の好みやチームカラーなどに合わせて選びましょう。ただし、デザインよりも機能性や安全性を優先しましょう。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正は、以下のようなメリットがあります。
口内を傷つけない:マウスピースは滑らかで柔らかい素材でできており、口内を傷つける心配がありません。一般的なワイヤー矯正では、金属製のブラケットやワイヤーが口内を刺激したり、引っ掛かったりすることがあります。特にサッカーなどでは、口元に衝撃があると怪我をする可能性があります。しかし、マウスピース矯正ではそのようなリスクが低減されます。
取り外しができる:マウスピースは自分で取り外しができるため、食事や歯磨きなどの際に外すことができます。これにより、食べ物が装置に挟まったり、清掃が難しかったりすることを防ぐことができます。また、スポーツの時だけ外すことも可能です。ただし、装着時間は20時間以上必要なので、長時間外すことは避けましょう。
目立たない:マウスピースは透明で目立たないため、見た目にも気になりません。一般的なワイヤー矯正では、金属製のブラケットやワイヤーが歯に付くため、笑ったり話したりすると目立ってしまいます。特に思春期や社会人の方は、矯正中の見た目にコンプレックスを感じることがあります。しかし、マウスピース矯正ではそのような悩みが解消されます。
ワイヤー矯正のメリット
ワイヤー矯正は、以下のようなメリットがあります。
歯並びの改善効果が高い:ワイヤー矯正は、歯を強力に動かすことができるため、歯並びの改善効果が高いです。特に重度の不正咬合や顎のズレなどは、マウスピース矯正では対応できない場合があります。しかし、ワイヤー矯正ではそのような症例にも対応できます。
装着時間に気を付けなくていい:ワイヤー矯正は、一度装着すると外すことができないため、装着時間に気を付ける必要がありません。マウスピース矯正では、装着時間が20時間以下になると治療効果が低下する可能性があります。しかし、ワイヤー矯正ではそのような心配がありません。
サッカーのドリブルにおすすめの矯正方法は?
サッカーのドリブルにおすすめの矯正方法は、マウスピース矯正です。理由は以下の通りです。
口内を傷つけない:サッカーでは、口元に衝撃があると怪我をする可能性があります。マウスピース矯正では、口内を傷つけるリスクが低減されます。
取り外しができる:サッカーでは、マウスピースを外してマウスガードに入れ替えることもできます。これにより、歯を守りながらドリブルを行うことができます。
目立たない:サッカーでは、見た目も重要です。マウスピース矯正では、目立たないため、自信を持ってプレーすることができます。
三苫選手もマウスピースを日頃つけてトレーニングをされています。
体のバランス感覚が整うため口内を健康に保つことはサッカーにとても重要です。
まとめ
サッカーのドリブルにマウスピースが効果的な理由を解説しました。
マウスピースは、顎関節や咬筋を安定させることで、全身のバランスや筋力を向上させるというメカニズムがあります。
これにより、ドリブル時の走り方や姿勢、ボールタッチや方向転換などが改善されます。
また、呼吸の質や量も改善されることで、持久力や回復力も高まります。
マウスピースを選ぶ際には、目的やサイズ、素材やデザインなどに注意しましょう。
マウスピースを着用することで、ドリブルのパフォーマンスを向上させることができます。
ぜひマウスピース購入検討してみてください。
ではまた👍
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